逃げろ

逃げるな。

バイオプ詐欺ツール及びマルチ商法について色々聞いてきました。

話を聞いた限り詐欺かつマルチっぽい。大学のときの知り合いがハマってらっしゃった。どういうことだよ…知り合いで被害会うのコレでもう二人目だぞ…。同じ経済学部なのにどうして…。

 

事の発端

急にラインが来た。大学1年2年の頃は割と会ってたんだけど3,4年のときには疎遠になってた感じの人から。とりあえず会おうぜということになり久々に会った。正直なところ、怪しいというのが第一印象だったのでブログのネタにでもすっべという悪い目的から会った。悪い人です。僕は。

チェーンのカフェに入って談笑。お互いの近況報告や共通の知り合いの話題で盛り上がったが、次第に雲行きが怪しくなってきた。どうやら彼は今現在投資をしているらしい。「コレだよコレ」とマスクの下でニヤニヤとしてしまった。その後も順調にどうやって投資しているのか話してくれた。主にバイオプをしているということだった。

そこで僕は更に罪を犯す。無知を装ってしまった。「バイオプって何」だとか、「FX?やったことないよ」だとか。実際の俺はXMとかいうクソ海外FXに1万円を振り込み、それを5000円にしたという実績があるというのに大嘘をかましてしまった。悪い人です。

今度勉強会があるから来なよということだったので快諾。その日はお別れ

 

俺、真相を語ります

オンラインでの勉強会が一回流れてしまった。先方の都合がつかないだとか。今度対面で勉強会するから来てねとのこと。実はこの時点でめんどくさくなってきた。

お断りの連絡をどうしようと考えていたわけだが妙案を思いつく。「結構色んな人にLINE送ってるみたいだけど、どうなん?」と話を切り出すという戦法。実際自分の友人にも「お茶でもしながら話そう」みたいなことを言っていたのでそれを不審に感じたという体で有耶無耶にして終わらせようという魂胆。

連絡が来たので通話をする。明日の予定や注意事項(敬語はしっかり、ノートを準備など)、それに加えて実際に稼ぐ方法について説明を受ける。適当に相槌をうっていると「じゃあ明日よろしくね」と通話が終わる予感がしたので、ぶっこむ。

 

かなりぶっちゃけてしまった。知ってる知識を総動員して、あたかも「俺、そういうの精通してますよ」感をだしてしまった。気持ちよくなってしまった。恥ずかしい。

その甲斐があってか向こうも色々話してくれて全貌がつかめてきた。以前話題になった大学生を狙った投資ツール詐欺云々まんまそれ。彼もどうやら50万円もするツールを購入してしまったらしい。

実物をカメラ越しに見させてもらったのだけれどMT4に導入するインジケーターぽかった。ゴールド相場からドル円相場など各国の為替相場がズラッと並んでおり、エントリーポイントはここだみたいなシグナルがそれぞれに表示されていた。コレを参考にハイローとかのバイオプで取引を行うみたいだ。こういうインジケーター探せば無料で落ちてるだろ…50万は流石に詐欺と言っても過言ではねえのでは…

しかもそれを広めるようにと上からお達しされているようだった。紹介料も入るらしい。これマルチやん!ツール詐欺に加えてマルチまでとかちょっとよくばりセットすぎんか…?

とりあえず「その投資とその活動辞めようぜ」攻勢を仕掛けた。ついでに明日の勉強会も無しにするつもりだったのだが、俺が行かないとなると彼がその”上の人間”から詰められてしまうらしい。騙していたことに罪悪感を覚えていた自分は仕方なく応じてしまった。

 

俺、上の人間と会う

仕事が終わり連絡を入れる。やだなーこわいなーという思いが沸々と湧いてきたので「すまん、帰るわ!w」と。直後に電話がかかってきた。もうガチのマジでセッティングしてるからほんと来てくれとのことだったのでうーんと思いながらも現地に向かう。

その現地がまたとんでもないところだった。考えていたのはタリーズだとかドトールだとかだったのだが、ホテルに併設されているバーだった。陰キャを極めている僕はビクビクしながら入った。

 

例の彼が手を上げてくれたのでテーブルへと向かう。そこにはザ・マルチの人みたいな匂いをプンプンさせた青年が居た。シャツをはだけさせ、その下からゴールドのネックレスが顔を見せている。腕には高そうな時計をこれ見よがしに付けていた。この人がその”上のヤツ”らしい。「とりあえず敬語とか使って演技はしてくれ」とのことだったので謙りスキルを遺憾なく発揮してやった。

上役の話を聞くのだが、よく聞くマルチの勧誘方法とほとんどおなじだった。「お金持ちになりたいよね」だとか「女にモテるのは金があるやつ」、「今の生活に満足?」、「俺は今仕事してないけど月収100万だ」やらなんだかんだと言っておられた。「投資は難しいから」「投資で勝つには成功者に聞くのが一番」というお言葉も頂いた。バイオプとかFXとかは投資ではなく投機だし実質ギャンブルでは?という考えの僕は何いってんだコイツという顔。

ボケーッと話を聞いていたのだが、一時期スロットで生計を立てていたという話になったときは俺の目の色も変わった。嘘か真か知らんが軍団の長かなんかで結構稼いでいたらしい。凱旋とかよく打っていて万枚も連発とのこと。許せねえ。こちとら万枚は一度も経験がないというのにコイツごときが…などと思っていると「どんな機種打つの?」と聞かれたので「アクロス系全般とジャグラー」と答えた。ヤツは「アクロス?マクロスじゃなくて」などと言い放った。ゆ、許せねえ…そもそもコイツはノーマルタイプをまるっきり打たないらしい。スロカスの風上にもおけねえ。リーチ目を崇めろ。ゴーゴーランプをおしぼりで拭け。

 

なんとか他の話を思い出そうとしたんですが、スロットの話しか興味が持てなかったので覚えてません。ごめんなさい。ボイスメモでも起動してりゃ良かったんですけどする時間がなかったですね。

 

最後にさらなる勉強会があるとのことで誘われる。なんでもシャチョサン(20代、三代目系、年収5億)直々に御教授くださるらしい。なんとか逃げ切ろうとしたが、やっぱプロはプロだった。甘く見ていた。気がつけば「お願いします」と声を発してしまった。これには完敗です。参加が決まってしまいました。まあバックレるんですけど。

 

余談ですがその上役は飲み物すら奢ってくれなかった。てっきり俺は奢られるもんだと思って飲むときに上役に向かって「いただきます」と笑顔で言ったんだが期待を裏切られた。月100万余裕で稼いでるなら奢れや…。650円もするアイスティーを飲んでいたのを知ったのは会計時だった。

しかも上役と別れたあと衝撃の事実が判明した。同い年らしい。クソが…俺は同い年のスロカス野郎にヘコヘコしていたのか…

 

裏事情を帰り道に色々聞いたのだが結構周到なんだなあという感想。まずツール販売の話は最初にはしないらしい。社長が参加する勉強会でようやく触れるとのこと。なるほどな~。

ホテル併設のバーを選んだのも意識が高いふいんきなぜか変換できないを出すためだとかこれ見よがしにつけていた時計は200万らしいやら、めちゃくちゃ「なんか質問ある?」を連呼していたのも不安をすべて取り除くためだとかなんやら。ちなみに50万円するツール、販売成功した暁には販売価格の10%くれるらしいです。5万円ですね。

そしてツール購入時に使われるのはビットコインときました。ウッヒョ~足がつかないようにしてる匂いがプンプンするぜ…。実際はどうなのか知らんけどTorの裏マーケットで決済手段として扱われていたという知識しかないのでこう考えました。

 

さいごに

みんな気をつけろ。

 

 

いつもなら面倒くさくなって1行で終わらすんですけど語ってもいいすか…。

身近でこういう話を聞くの二回目なわけ。一回目は在学中に知り合いが仮想通貨で似たようなツールを30万ぐらいで買ったというやつ。それを聞いたときになんというか少しでもいいから周りに相談してくれりゃ買わなくても良かっただろうにと思ったわけです。実際そういうような言葉をかけた。でも彼は後悔してないように見えたのでまあ…いやよくねえわ。マジで滅びろよな。

今回もそういう感想を抱いちゃった。もう少し調べたりすれば怪しいっつうのは分かるだろ???!!っていう謎の怒り。そしてコイツラ滅びねえかなあと改めて思った。大学生とか若者カモにしてんじゃねえぞ…。若者同士で食い合うなよな…

今回は若者どもを食い物にしてる奴らがどんなやつかと思って色々調べてみたりもした。被害者の彼からサイトのURLまで教えてもらったのだがWhoisやら見ても何一つわからんわけよ。情けないですね。俺に大いなる力がありゃ万事解決するのに!!!!いや23歳にもなってこんな恥ずかしい思いもってるのは色々とまずいですね。でも思っちゃってるので仕方がない。中身はずっと中学生のままです。