逃げろ

逃げるな。

パチンコで目立つと店員にも顔覚えられるよって話

底辺大学生はよくパチンコに行くと言います。僕もご多分に漏れずガンガン行ってました。今はあんまり行ってないんですけど。そう今は月1くらい。

とはいえ1年前は狂ったように行ってて、バイトの苦痛から逃れるために数時間前にスロットを打つという生活をしていたことがある。初バイトということもあって、とにかく辛い辛いもうまぢむり…状態だったので、脳汁を出してから行くかバイト後にご褒美脳汁を出さないと「もうだめぽ…」状態になってたわけ。お金がなかったので5円スロットに行ってたんですけどね。

ちょうどバイト先から徒歩10分ぐらいのところにちっちゃいパチ屋があって、好きな機種が置いてあったんですね。5円スロットとして置いてあるのはなかなかないので、そこに入り浸っていました。

とにかく通い詰めた。バイト明けに朝から5円スロットを打つということもザラ。減るペースも遅いしかかるお金も少ないので長いこと居座ったりしてました。

 

で、話は変わるんですけど、当時の僕は5ヶ月ぐらい髪を切っておらずボサボサの長髪をセンター分けにし、丸メガネという風貌をしていた。要するにジョンレノン。いや、最近でいうとYoutuberのジョンレノだろうか。そうとしか言えない姿かたちをしていた。

僕としては流行りの丸メガネでキメてやったぜ…という気持ちで意気揚々としていたんですが、実際には旧日本兵だとか大正昭和の貧相な小説家だとか痩せこけた種田山頭火だとか酷い言われようをされていたわけです。

 

もちろんパチ屋にも、この風貌で行っていました。これらを踏まえると僕はこのような人物になる

 

地方のあまり流行っていない、小さなパチンコホールで、ある特定の曜日に必ず開店と同時に5円スロットの特定の機種(普段は1000回転も回っていない)を2000回転以上回す、異様な風体をした若年男性。

 

どデカイところだったら有象無象の雑魚として認識もされないと思われるのだけど、小さいホールだと特異な人間に見えるということです。

 

ある日、いつもどおりに赴いて入店すると、すれ違った店員が何かをつぶやいた。それなりにでかい音量が響き渡るホールでも僕の難聴気味の耳は聞き逃さなかった。

 

「ジョンレノ、来たよ」

 

その後、僕がいつも打っていた機種は撤去されそのホールに行くことはなくなった。